サンダル紀行

オタクがサンダルで家を出た結果。有象無象の記事をぼちぼち書いていく(2019/10/14-)

【台風直撃】搭乗ゲートで出国中止→成田空港の床で寝た話【空港野宿】

こんな経験するとは1㍉も思ってなかったし、今でも思い出すと笑ってしまう。前日のツイートがこちら。

もはやフラグでしかない。

 

 

はじめに;ハイライト

最近Twitterのフォロワーがじわじわ増えてきて、人がどういう時にどういうツイートをRTするのか分かってきた。やっぱり時事ネタは強くて、この時は折からの台風で成田空港の機能がダウンしたというまさにその日に出国が重なってしまった。その記録を時系列で書いていく。

 

台風で鉄道がダウン;2019年9月9日

前段で「成田空港の機能がダウン」したと書いたが、それは本質的な問題ではなくて、もっとまずかったのは、成田空港に乗り入れるJR・京成が両方ともにストップし、翌日までまったく動かなかったことである。

千葉は台風でたびたび被害を受けているが、ご存じのとおり成田空港は千葉県の奥地*1にあるので、災害に対するその機能の脆弱さはたびたび話題になっている次第である。別名で「新東京国際空港」と名乗っているようだが、当然私は認めていないし、最近茨城空港が「北東京国際空港」と名乗る潮流が形成されつつあるようだが、とにかく東京都に位置しない施設に東京という名を付す文化を認めるつもりはないですね。*2

 

前夜に欠航・振り替えが決定

元々の予定は以下。会場はスイス・ジュネーブで、参加が決まったのが結構直前だったので高くついた*3。スイスインターの成田発チューリッヒ経由でジュネーブに乗り継ぐルート*4。まあ普通。

09/09 LX161   NRT1010→ZRH1535
09/09 LX2810 ZRH1745→GVA1835

で、3月8日(前日)の昼過ぎから早々にLX161の運休が決まり*5、夜には以下の行程(全日空ブリュッセル航空のブリュッセル乗り継ぎ)に変更となった。

09/09 NH231   NRT1050→BRU1550
09/09 SN2721 BRU1645→GVA1805

「折角楽しみにしていたスイスインターが!」などと悠長なことを言っていたが...

 

再ディレイが決定・全交通機関が麻痺

結局この日はうずうずして寝られなかったりしたのもあって、夜中(午前3時50分)に全日空からメールが届いたのを確認して、3時間ほど寝た。

09/09 NH231   NRT1555→BRU2050
09/10 SN2711 BRU0620→GVA0735*6

この時点ですでにブリュッセル泊が決定し、早くも意味不明な旅程となったが、幸いこういうのには慣れているし、なにより日系便で欧州入りなので、「まあ早々酷いこともないだろう」と高をくくっていたのであった。

 

6時すぎに成田行きのリムジンバス*7から電話があり、台風の影響で8時過ぎまで運休が決定したとのこと。

今でも「東関道 台風 倒木」とかで調べると結構記事が出てくるけど、東関道上になぜか家が建ってたり、木が生えていたりして、本当に意味が分からなかった。

結論から言うと、東関道の閉鎖は終日解除されなかったので、この後永遠にバスが動くことはなかった。鉄道は再開予定を小出しにしており、最初は15時再開ということだったが、同じような理由でJR・京成ともに終日運休になった。今から振り返っても歴史的大事故の感があるくらい有数規模の障害になった。本当に悪夢である。夢じゃないけど。

 

災害時にはTwitter

とっとと空港に向かおうにも公共交通機関全部ダウンで手段がないのと、情報収集しているうちにバス・鉄道は無理そうだという気もしてくる。

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最悪タクシー?という選択肢が頭をよぎる。なぜなら成田からの出国者がタクシー利用で大挙して押し寄せているというのである*8。さすがに草

 

11時東京駅八重洲口、タクシーが捕まらない

「いやいや、タクシーなんか無限に走ってるやろ」と思った人、甘すぎる。千葉県内主要国道を走っているタクシーがチェッカー・東京無線などの東京ブランドで埋め尽くされているのを見たことがあるだろうか...

八重洲駅前にはバスを待つ長蛇の列ができているが、朝7時からTwitterで情報収集しているとタクシー以外に選択肢はなさそうだ、というのが分かってくる。東京から成田までは通常なら1時間あれば大丈夫で、下道経由でも3時間あれば大丈夫だろう、というのが自分の見立てだった。さすがに14時、遅くとも15時には着くから、余裕をもってチェックインできるだろう、という感じ。

「まあ八重洲でちょっとバス待ちの感じを見てからタクるか」くらいの気持ちだったのだが、いつもはタクシー待ちに列なんかできていないのに(平日の11時台)、長蛇の列ができている。しかも客待ちのタクシーが1台もいないという異様な光景を目にする。じゃあ流しで拾うか?と思っても大抵人が乗っている。20分待っても捕まらず、さすがに焦る。

忘れもしない、ここで偶然回送のタクシーに声をかけた。

どの回送のタクシーも止まってくれなかったのに*9、このタクシーは幅寄せしてくれたので、焦っていたのもあって食い気味に「成田空港まで行っていただけませんか!」と聞いてみる。「バスが出てるけど良いのかい?」「それが止まっちゃってるんですよ」「なら行こう」と二つ返事で引き受けてくれた。回送中なのにすみません。東京無線さんありがとうございました。

 

成田行きのおいしい客:チェックイン締め切り3時間半前

宝町から首都高で一路京葉道路に向かう。東関道は通行止めなので、確か船橋の手前、原木あたりで降りて、習志野鎌ヶ谷)経由で空港へ向かったと思う。しかしまたこれがとんでもない渋滞で、幹線はどこもかしこも動かない。生活道路で抜け道を探しつつ、郊外までは辛抱の走り。北総の切通しを貫く464号の起点に到達するまでですでに3時間近くタクシーに乗っていたはずである。

本来ならもう今頃機内でゆっくりしてる頃なんだけどなあ...と思いながらこの間車内でANAの繋がらないデスクに電話をかけまくる。「タクシーで向かっているが、ギリギリになりそうだ、どうにかならないか」「頑張ってください」。まあ本質的にはそれくらいのやり取りしかしていないが、これもまた繋がるまでに2時間はかかった。

成田市中心部に入ったあたりで15時を回り焦りに焦ったが、その後はそこそこスムーズで、15時15分には空港に着いた。降り際に大変な道中だったことをお詫びし感謝申し上げたら「まあこれが仕事ですから」と返されてオンオン泣いた。

 

国際線で出発40分前を切っていたので公式的にはチェックインは終了している。それでも空港内を走りに走って、カウンター前で土下座はしてないけどそれくらいの勢いで「何でもしますから!(なんでもするとは言ってない)」と泣きついた。ちなみにこの時1F到着ロビーには空港から出られない旅客で埋め尽くされていた。本当にひどい。

 

「処理できたので乗れます、ゲートまで走れ!」

予定調和的にチェックイン完了。まあさすがにそうですよね(GSさんありがとうございます)。「とにかく急げ!」ということだったので、荷物も預けて一気に身軽になったいつもの格好で成田空港内を全力ダッシュでゲートへ向かう。この時ほど走ることはないだろう、というかあって欲しくなさすぎる。保安検査・出国審査・ゲートまでは10分弱で到着。やっぱりスーツケースは自分のスタイルには合ってない。

 

それでゲート前、これ。

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「ゲートまで走れ!」とはなんだったのか?

FinalCallで呼ばれてるだろうな...という予想とは裏腹に、搭乗すら始まっておらず、拍子抜け。

まあ実は、オタク御用達アプリことFlightRadar24で機体の整備が終わっていないことは把握済みだったので、これはさらにディレイの可能性ワンチャンあるな?と思って勝ちを確信していたのであった。

これで日本ともおさらば、と思うのはまだ早かった。

 

そして欠航~野宿へ

結局この後19時まで待たされた挙句、欠航が決まる。まあそんなところだろうな、とこの時はGSに詰め寄る乗客たちを横目に達観していたが、本当に泣きを見るのはこの後。

見舞金1万円をもらったけど、お店は営業していない*10し、これどうするの?

係員に連れられて入国ゲートへ。ただいま日本。

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預けたスーツケースもカルーセルから返却されます。

到着ロビーに巻き戻され途方に暮れるも、仕方ないのでANAの発券カウンターの前の長蛇の列に並ぶ。明日中にスイスに到着しなければならないので、振り替え便の手配をしなければならない。

永遠に振り替え待機列に並び続ける中、日付が変わったころに職員によってリッツ・寝袋が配布され、冒頭のツイートの通り、名実ともに難民となる。

そしてついに恐れていたことが起きてしまう。

「もう今日は終わりで〜す」と言って1時40分くらいに窓口が強制的に閉まる*11。本来なら夜は営業しないはずなので、残業とかいうレベルではない残業なので、確かに致し方ないが、これによって暴動が発生。

結局振り替え便は手配できず、翌朝の開店のために待機列を保ったまま、空港の床で寝る。午前2時に何をやっているんだ、というお気持ち。

頭がおかしくなってしまってゐる。

 

振り替えを諦め新規購入へ

カウンターの対応を見るに振り替え便の用意が出来なさそうだったので、実はすでに残された最後の手段、当日発券で往復航空券を購入しなおしていた。新規フライトは以下。

09/10 SU261   NRT1215→SVO1605
09/10 SU2382 SVO1755→GVA2040

よりによってモスクワ経由*12である*13。これを機にデルタのスカイマイルのアカウントを開設した。

 

また日は昇る;2019年9月10日

とりあえず元々の航空券をどうにかしなければならない*14ので、使えなかった航空券の取り扱いを聞くためにカウンターに並ぶ。またカウンターかよ...とさすがにうんざりしてくる。

7時からANAは開店したけど、待機列が大変なことになっており、折からの対応のまずさも相まってまた暴動が発生する。昨夜から暴動しか見ていない。

で、2時間待って自分の番だが「空席は3日後になります」。まあ理解はするけど、それで良いのか?StarAlliance*15。マニュアルが酷すぎる。

100歩譲って空席がない*16のは運賃区分等の縛りがあるので仕方ないとして、今回は天候不順が原因なので払い戻し不可です」と言われた時にはさすがにキレようかと思った。「いやいや、お宅、昨日の運行ボードでスタッフ・機材繰りのため欠航しますって書いてますやん」と天候不順が二次的な原因であることを詰めて払い戻し案件にする。「じゃ欠航証明はあげるから代理店購入の場合は代理店から払い戻してね。」と至極まっとうな指摘を受け、代理店*17に電話。

海外じゃこういうやりとりは当然かもしれませんが、日本はそういう文化じゃないよね。外資っぽい雑さを感じて、今後はワンワールド((JALなどを使おうと心に決めました。親玉のルフトハンザの所業はこの記憶に新しい。この記事、とにかく面白いので一読の価値あり。
https://dent-sweden.com/travel-tips/airline/lufthansa-trouble

なお旅工房はすぐつながって、1週間後に現金バック。安心の日系代理店。

 

 1日ぶりに飯を食う 

そんなこんなで出発2時間前を回ってしまい、お昼を食べる時間を失いそうになりながら(昨昼から配給品以外何も食っていない)出国審査を終える。

「またモスクワ」というのは、つい2週間前まで観光目的でロシアに滞在していたからである。

出発遅れが決まったので、さすがにまともな飯を丸1日食ってないのはまずいと思っていたのもあって、折を見て最後の日本食をトライ。

ウマすぎてウマになり、激しく泣いた。 

満身創痍でジュネーブ

 スイス入国まででもう良いかな、という気分になるが、この後、学会なのである。とてもありがたいことである(死)。ホテルに着いて3秒で寝た。

 

あとがき

話としては美味しいけど欠航・遅延関連は精神的にだるすぎる。出国趣味者に関してはどうしても避けられないので、せめて融通の利く身分を手に入れるべきだと強く思った(特に上級会員)。

上級会員のメリットといわれるものは優先搭乗とかラウンジとか正直個人的にはどうでも良く見えるサービスばかりであるが、世間的にはそういうのが持て囃されるらしい。いや、上級会員の本質は待ち時間のないデスクアクセスじゃないですか?と思うけどね。とりあえず電話がつながればなんとかなるのが日系のアイデンティティのはずなので、スターアライアンスは当分使いません。折からの情勢や個人的なフライトも相まってJGCを取得。

ここまで読んでくれてる人は何を思って読んでるんだろうか?と気になる。いずれにせよ何らかの形で役に立てば良いなと思う。最後までありがとうございました。

*1:とはいえども東京駅の八重洲口からバスに乗ればわずかに1時間強ではある

*2:自分が茨城県民だったら東京茨城国際空港を全力で推薦するけどね

*3:スターアライアンスグループ便の欧州往復航空券で16万円程度、旅工房での購入。自腹ではない

*4:チューリッヒから先はルフトハンザのE190だったはずなので、この時はリージョナル機に乗ったことがなく、成田発も343なのでそれも含めてかなり楽しみだった

*5:チューリッヒからの送り込みになるLX160が運休したため

*6:復路は以下。

2019年09月14日(土) LH5749便 ジュネーヴ・コアントラン国際空港 09:10発 → 2019年09月14日(土) ミュンヘン空港 10:20着
2019年09月14日(土) LH714便 ミュンヘン空港 16:40発 → 2019年09月15日(日) 東京国際空港羽田空港) 10:50着

*7:東京シャトル

*8:ソースはTwitter

*9:回送なので当然なのだが

*10:スタッフが成田空港にアクセスできない

*11:今後長きに亘りアンチスターアライアンスになってしまう発端がこれ

*12:ロシア本土ではビザがなければ出国できないので、乗り継ぎができなかったり何らかのトラブルがあった場合、空港の制限区域内ですべてのことを済ませなければならず非常に過酷である

*13:40万円くらい

*14:スターアライアンス往復なので、復路便を取り消さないとあとで面倒になる

*15:オタク的には全日空は「イキリファイブスターエアライン」

*16:正確には、ワンワールドスカイチーム各社ともに空席があるので、「手配する気がない」

*17:旅工房

【インド】バンガロールで病気になった【洗礼】

「腹を壊す」のはインドに行く目的の一つ

こういうやつ、実はみんなあるんじゃないかと思っている。

何が原因かわからないが、普段食ってるあらゆるものが原因になりうるので、いちいち気にしていられない。別にそういうのが嫌だとも思ってないし、割り切れないとこういう国は周れない。「インドにきて人生が変わった」とまでは思わないけど、now developingな東南アジア諸国、あるいはインドなどの中央アジア、アフリカ諸国に行くと、心は広くなると思う。先進国のゆとった環境で忘れられ使わなくなった人間本来の力を思い出すことができる。

 

病歴要約

ーーーーーーー

23歳男性。前夜から口渇・倦怠感を自覚していたが放置し、ケンペゴウダ国際空港(バンガロール)発マイソール行き夜行バスで入眠した。下車後早朝に悪心が出現し、その後複数回にわたり、緑色水様物を嘔吐した。さらに午前中には悪寒を自覚したため、午後にケンペゴウダ国際空港の薬局を受診した。前夜から水分は一切摂取できていない。生来健康で、特記すべき既往歴はない。8日間の日程でインド国内周遊中であり、最終日である。友人が常備薬として正露丸を所持している。当日中にスリランカコロンボ)へのフライトがあり、患者は旅程を変更することに同意していない。所持する現金は日本円・インドルピーともにわずかであるが、エポスカードは所持している。患者は以下のようにツイートしている。

対応として正しいのはどれか。2つ選べ。

a.空港のベンチで入眠し経過を観察する。

b.空港の薬局で発売の処方薬を内服する。

c.友人が所持している正露丸を内服する。

d.多量の水分を経口摂取する。

e.サクラワールドホスピタルを受診する。

ーーーーーーー

だいたいこんなことを考えながら過ごしてたらなんだかんだでこの後UL172でスリランカ入り。

 

解答・解説

解答:a,b

a:ケンペゴウダ国際空港は出発ロビーにてすりなしの椅子がなく大変不便だが、困ったら寝るしかないので正解。なお到着ロビーには空港泊に適しているリクライニングシートがある。

b:前評判通り、インドのOTC医薬品はとにかく強くて安い。正解。

c:内服してもまったく効果がなく嘔吐を繰り返したため不適切。

d:嘔吐が収まってから1時間当たり100ml程度でないと摂取しても戻すので不適切。

e:患者が旅程を変更することに同意していないので不適切。ケンペゴウダ国際空港からはかなり距離があるので半日未満で受診するのは不可能。

 

その後

夜には多少良くなったのでスリランカ渡航を決行。コロンボのバンダラナイケ国際空港で空港泊して翌朝からピンピンしてた。その時の様子はこれ。

 

ordinaryman.hatenablog.jp

 

 カード付帯保険はあって安心した

クレジットカードは複数持っていた方が良い理由の一つに疾病治療費用をどうカバーするか、複数を並列して使える場合があるということがあげられる。

海外旅行保険が自動付帯でめちゃくちゃ有名で優秀なエポスカードに関していえば、ノーマルカードでも1疾病当たり270万まで付帯、ゴールドなら300万まで付帯。ANAカードはワイドかSFCしかないし、JALカードもnaviで50万までしか付帯しないので、圧倒的に優秀なのがエポス。しかも電話すればすぐに対応してくれるし、提携病院を調べてくれたり、手続きの仕方も教えてくれる。必要であれば電話ではなくメールでも対応してくれてとてもサービスは良いと思う。インビゴールドはとにかく優秀なので、早いうちに作っておいて損はないカードだよね。

インドの医療事情はむちゃくちゃだと思うけれども、実はバンガロールなんかはインドとはいっても一線を画していて、多国籍企業が多かったり、日本企業も当然あるし、日本語が通じるサクラワールドホスピタルなんかもああってかなり整備されている。

www.j-helpdesk.jp

病気はしないに限るけど、それはそれでいい思い出にはなるよね。結構やばいなと思って病院まで調べたりしてたけど、一気に悪くなって一気に良くなった。

なおコロンボには日本語が通じる病院も提携病院もありません。悪化しなくて良かったなあ。

おしまい。

航空券の価格を予測する~格安航空券を買うために~(1)

ネガティブデータに対して思うこと

昨晩大学生数人で自宅で鍋をつつきながら、「最近何やってる?」という話題になったとき、何やってたかよく思い出せなくて不安になってこれを書いている。まあ日々を無為に過ごしていたって別に悪くはないとは思うが、なんだかむなしいじゃん、とは思う。

ネガティブなデータとか結果というものは出来高としてとらえづらい。
ネガティブな結果をポジティブに言うならば「丸々を勉強したけど、丸々のことは理解できなかったということが分かった」って感じ。これはある意味では、「勉強しなかったのと同じ事じゃん!」なんだけど、そのような解釈は非合理的である。

正確に言うと、価格推移予測は不可能

『航空運賃というのはとかく複雑で、明日いくらで売られるのかとか、いついつに安い航空券が発売になるとか、そういうのは厳密には分からない』

タイトル詐欺っぽくなってしまうが、まあこれは自分が2年間いろいろな手段で価格推移を検討した結果そう結論づけたことだからおそらく間違っていないと思うし、「時系列データ(価格推移のグラフ)だけを見ていてもロジカルに予測することができない」という問題は、信頼性の高い予測サービスがほとんどないという現状からも理解できると思う。

価格の”推移予測”はダメでも、”出現予測”は可能

これはもはや予測でもなんでもないただの確率論(運ゲー)なんだけれども、自分が良くやる方法は、価格を確率的に捉えること。

集積された時系列データからわかることの一つに、「ある一定の観測期間を通じて、特定の便の航空券が最安値を記録した時点のデータとその周辺情報」がある。

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これは2020年2月16日にGoogleFlightから採取した、2020年3月22日(日曜)オークランドシドニー行き ニュージーランド航空711便(以下、AKL→SYD NZ711で記載)の片道(Oneway、以下OWで記載)航空券過去60日間の価格推移である。 これを見ると、

  • ある一定の観測期間=2019年12月17日~2020年2月16日
  • 特定の便の航空券=AKL→SYD NZ711
  • 最安値を記録した時点のデータ=43日前~32日前および28日前に発売実績
  • 周辺情報=価格がJPY11410であったこと、2回あったこと、最頻運賃は17740円前後であること、等

がわかる。これを見ておそらく多くの人が、

「出発日の80日前~70日前くらいにかけて航空券をチェックすればいいのか!」

と思うことであろう。

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これは2月19日に採取した3月8日(日曜)発AKL→SYD NZ711 OWである。…ん?この推移と日程、どこかで見覚えがあるな?

つまり2月19日からさかのぼって45日前~35日前くらいにかけて格安航空券が発売されたことになるので、

「出発日の65日前~55日前くらいにかけて航空券をチェックすればいいのか!」

という知見を得ることができる。

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これは2月19日に採取した3月1日(日曜)発AKL→SYD NZ711 OWである。この推移と日程、どこかで見覚えがあるな?見覚えがあるな?!

つまり2月19日からさかのぼって45日前~35日前くらいにかけて格安航空券が発売されたことになるので、

「出発日の55日前~45日前くらいにかけて航空券をチェックすればいいのか!」

という知見を得ることができる。

 

ここまでで得られた知見は以下のとおりである。

①「出発日の80日前~70日前くらいにかけて航空券をチェックすればいい!」

②「出発日の65日前~55日前くらいにかけて航空券をチェックすればいい!」

③「出発日の55日前~45日前くらいにかけて航空券をチェックすればいい!」

...

つまりそういうことである。

航空券の価格は直前まで安くなる可能性があり続けるわけで、「いつ買ったら安いのか」と聞かれても「わからない」となってしまう。

 

区間最安値を把握すること

これまで多くの先人たちがいつこの航空券が発売されるのかとか、どのような周期で価格の上下が起こっているのかとかをパターン化しようとしたはずだけれども、それは残念ながらできなかった。なぜならば、冒頭で述べたように、航空券はとかく複雑で、明日いくらで売られるのかとか、いついつに安い航空券が発売になるとか、そういうのは厳密には分からないからである。

したがって、我々が目指すべきなのは、格安航空券がいつ発売されるのかを予測することではなく、

「最安値の航空券がいくらで発売される『可能性があるのか』を知る」

ことである。そして一番の肝になるのはしたがって、

区間最安値を把握すること」

である。そのためには、時系列データは必要不可欠であり、「推移予測はできない」というネガティブな結論こそが実は予測の本質というわけである。

 

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片道3800円くらいでポチーしてしまったタスマニア、実はこの後3300円台まで下落する。だいたい区間7000円弱で出てることが多いので、十分勝ってるけど、今買うか、後で買うか、というその辺の見極めは運が絡む。航空券のギャンブル性についてはまた議論が必要かもしれない。勝手に一人で議論しようとおもう。

 

おしまい。

【インド】ガンジス川沿いで騙されてみた【バラナシ】

インド人は日本語がうまい。お世辞でもなんでもなくてガチでうまい。

地球の歩き方インド編にはどんな経緯で、どんな人が、どこでペテン師に遭遇したのか、そしてどういう転帰をたどったのか事細かに書いてあるのでとても読みごたえがある(すみません)

ということで、どうして人は騙されてしまうのか、騙されるとどうなるのか、実際にやってみた。

1、マニカルニカーガートの火葬場でカツアゲ

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トラブル発生の超有名ポイント。

勝手にガイドが降りてきて、「無料で案内してやるよ」と言われるがままついていったら、奥で大金を寄付させられる。まあ「無料で案内してやるよ」とは言いつつも「寄付できたらorしたかったらしてね」って条件を付けてくるんですが、これが「寄付しろ」に変わるわけです。

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この火種はずっと燃え続けている神聖な火で、この灰でお焼香する。おでこに灰をつけて(?)くれる。

2~3人に囲まれてこのあと寄付しろといわれるわけですが、延々「金ない」だの「さっきと説明が違う」だのなんだの駄々をこねていると、

「神の前で口答えが多い。バチがあたるぞ」と言われます。

まあお互いブーメラン刺さりまくってるんですが、寄付の気持ちということで、沖縄で買ったパインドロップスを寄付しようとしたらそんなものでは気持ちが伝わらないと文句言ってきます。缶バッジを寄付しようとするとすごい剣幕で怒鳴られます。

とにかく金目のものでないと帰してくれないようだったので、ありあわせの500円玉(当然日本円)を渡して、「これは日本ではものすごい高価なコインで、他では手に入らないから、大切にしてね。銀行に持ってったら良いことあるよ」と言ったらホクホクして帰してくれました。800ルピー弱ですかね?これぞ拝金主義!って感じで趣深いです。

ちなみに金を払うと域内フリーパスですが、言い合いをすると微妙な空気間になるのでやっぱりこのガイドには乗らない方がよいでしょうね。

ちなみに同様の手口は非常に有名で、多くの日本人が騙され金をむしり取られています。

aquavirgo.net

2、助詞を勉強したい(大嘘)布売り

この人についてはすでにこの記事でも触れたとおり。

 

「助詞の勉強をしたいんだ」と言って無料でガイドさせてくれと言ってくる。いい年こいてそんなわけあるかwと思ったけど、最初は信頼関係を築くために結構真面目に話してくれるので、今回も正しいんだか正しくないんだかわからない話を延々と聞いてみた。大抵こういう奴はどこかのステマ要員だけど、基本的に自分の店がどこにあるとか何屋だとかは言わない。向こうも騙しのプロで勉強しているので、さすがにお粗末な話し方はしてこない。

ガンガー沿いでは毎晩お祭りがあるけど、いかにカンガーがインド人のよりどころになっているかということを教えてくれる。日本でも信仰の中心として富士山が世界遺産に登録されたけど、自然を信仰の対象にするのはどこの国でもよくあることだなと思う。我が国では入試にまで信仰が及んでいる。

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商店街にある自分の店の方に誘導するために「神社でお祭りがあるから見に行こう」と案内してくるが、googlemapをどう探してもそれらしき寺社はないんだよね。そんなもんないだろ?と思って商店街をフラフラしてると、「何が買いたいの?」とあれこれ聞いてくる。こちらがいつまでも誘導にのらないので、向こうもそろそろじれったく成ってきて、ついに直球勝負

 

「良い布売ってるから店紹介してあげるよ?」

 

おぬし布屋か~

と店も分かったところで案内してくれてありがとう、日本良いところだから来てね、と言ってお別れ。

ちなみにこの後再会して、「お前ら、カモ。日本人はバカ」と言われました。まあ事実。

3、長澤まさみと写真を撮った男


うってかわってまったく商売っ気が感じられない男に遭遇。「日本人?」と向こうから声をかけてきたけど、あんまり覇気がない感じ。東京から来たとか、何日居るとか、あたり障り無い話ばかりなのでこちらから「ボートとか売り込みするんじゃないの?」と攻めてみたら、「今日は天気も悪いし仕事する気にならんから、ボートなら他の人やってるからそっち行きな」とか言って商売する気ゼロ。

日本語がうまい人ほど日本人を熟知していて、「この辺のインド人は騙してくるから気を付けた方が良いよ」とか抜かす。いや、あんたも大概なんだよなあ...

長澤まさみと写真撮ったと言ってたのは事実らしい。yukitabi55.blog.fc2.com

このあと無事、自分の店に来ないかと誘われました。帰納的に考えて、日本語ができる奴に良い奴はいない。

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インドのペテン師って、ドラクエとかに出てくるNPCっぽくないですかね。

おしまい。

【インド】仏教4大聖地のひとつサールナートを訪れる【バラナシ半日計画】

インドで行っておくべき都市の一つに必ず挙がるのはバラナシ。確かに評判通り楽しかった。

インドに行くならいくつかの宗教について一般教養的なレベルでよいから復習しておくと楽しいかもしれない。寺社仏閣巡りを楽しめると国内・海外旅行ともに深みが広がるが、これがあるのとないのでは特に多宗教文化が入り混じるインドにおいてはずいぶん違ってくる。

コルカタから寝台でバラナシ入り

そもそもバラナシは1日でいいやと思っていたので、もともと朝着いて夕方出発するとかいう超強行軍を考えていたけど、この通り列車が遅れてお昼を回ってしまったので、急遽バラナシで1泊することを決めた。結果的にはそれでよかったし、1日だけっていうのは少しもったいないような気もした。2日あっても暇だけど。

そんなわけで、午後いっぱい使ってサールナートにいっちまおうということになった。

仏教4大聖地のひとつへ

バラナシに着いてまず行ったのはここ。
サーナス、もしくはサールナートと言われてるところで、ここは釈迦が初転法輪(しょてんぽうりん)を行ったところ。初めて説教したと理解すれば良いだろう。実は倫理の教科書に出てきてるし、自分はセンター試験で倫政選択だったけど全く覚えていませんでした。当時はこの辺興味なさ過ぎた。

このでかい建築物はダーメーク・ストゥパといってこの下で釈迦は説法を行った。

仏教の聖地は、

の4つがまとめて紹介されることが多い。サールナートは一大観光地バラナシからすぐだから、インド国内からも多くの信者が訪れている。ルンビニなんかはネパールにあるから(ネパールとはいってもほぼインドとの国境付近だけど)気軽に、というわけにはいかないんだよね。

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丁度いい時間に電車があったので、飛び乗ってサールナート駅へ。バラナシ駅(BSB)からは鉄道で10分、さらに駅から徒歩10分弱くらいの立地なので、わざわざタクる必要もない。ただこの時は乗ってすぐ停車してなぜか30分くらい立ち往生して缶詰になっていた。

鉄道でのアクセスはお勧めしない

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サールナート駅の時刻表。各方面ともに本数が少ないので利便性に難がある。ここまで鉄道の話ばっかりしてきたけど正直おとなしくトゥクトゥクをチャーターする方が無難だと思う。

サールナート遺跡

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アショカ王がこの地を繁栄させてた頃の遺跡が残っている。イギリス植民地時代に研究が進んで、現在はサールナート遺跡として公開されている。

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折れちゃった3本の柱。これがアショカ王柱ってやつで、ブラフミー文字で戒律が刻まれてるが、残りの部分は併設されている博物館に収容されているらしい。

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興味深かったのは

これのもとになったといわれるパンチャヤタン。こいつは釈迦が説法にやってきたときに初転法輪を聞いた5人がこの上に座って会議したところという触れ込み。

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夕日に照らされて神々しく輝くダメークストゥパ。6世紀にアショカ王が作ったもの。

dic.nicovideo.jp

アショカ王「おいこのバカ野郎、よく聞け、いいか?ここを聖地とする!」

って感じでやっちまったんではないでしょうか。知らんけど。郊外で静かな良いところであったことには違いない。

夕暮れのガンジス川には間に合わなかった

思いのほか良いところ過ぎて長居してしまったために午後いっぱい消費してしまった。2時間は少なくとも滞在していたことになる。まあ時間も気にしなくていいかなと思っていたので、珍しくのんびりしていたら17時を回ってしまった。

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トゥクってガンジス川へ。二人で200ルピーくらいだったかな。値切るのは面倒くさかったので適当に妥協した。

日暮れから毎日ガンジス川沿いでお祭り

ここでお祭り。

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ガンジス川に捧げる祈り。ここで布を買わされる詐欺パターンのペテン師に遭遇。

適当にガイドしてもらっておいしいところだけ回収して撒いてからカレー。

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まあまあうまかったけどレストランなので値段は高め。

インドカレー食うなら普通に日本で食うに限るよ。

夜のガンガーを散策

とにかく良い。静まったガンガーはちょっと不気味だけど、神聖な雰囲気は確かに感じる。

濃い1日でした。

【片道GO】ハイエースバンを運転した感想【車中泊800km】

片道GOで24時間2200円で借りたハイエース

大学同期とずっと「ハイエース運転したいな」という話をしていて、トヨタの片道GOというサービスでどうやらハイエースが放出されることがあるようなので、これを狙ってみようということになった。

商用車に憧れる大学生たち(?)

なんで商用車なのかって、まあそれは関越とか中央道で追い越し車線をカッ飛んでいくハイエースやプロサクを見たら誰だって乗ってみたくなる、といった類のやつで、フェラーリだのランボだの、そういうギラついたやつじゃなくてもっとこう、モブキャラとか、普段は冴えない残念なやつが主役級の奴をぶっ飛ばしていくみたいな、そういう下剋上的な展開が良いというやつに似ているかもしれない。

toyota.jp

今回は2Lガソリンエンジンの6AT。往路は5ドアモデルで、復路は4ドア。

東名で御前崎

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灯台とツーショット。完全に商談しに来た事業者になりきった。

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メインはこれ。この復路はだいぶ前から目星をつけていたけど、前日になって東京から静岡行きのハイエースも出たので、期せずして往復ともにハイエースで行くということになった。f:id:series189:20200206010333j:image

静岡駅新幹線口でハイエースを乗り継ぐことになって、隣のカウンター同士で手続きしてたら、「あれ?また戻られるんですか?今回はお仕事…ではないんですか?」と訝しがられた。「はい、遊びでハイエース借りとります。」

こんな使い方する人多分いないと思うので、当然と言えば当然ではある。

 

貨物車だけど一応乗り心地は全然気にならない

そもそも商用車(貨物車)なので、乗り心地云々について評するのはお門違い感があるが、個人的にはあまり期待していなかっただけにトヨタの普通車とあまり変わらないなという印象を受けた。

小型車よりサイズがでかい分路面状況の影響を受けにくいし、シートもがっちりしたもので薄っぺらくて乗りづらい軽トラ・軽バンみたいな印象が払しょくされてかなり良かった。もちろん2列目以降のベンチシートは座面がビニルだし人権は無い。運転席と助手席(あるいはその間の座席を含めた3人)だけが人権を獲得している。f:id:series189:20200206005610j:image

 

前後でサスの硬さが全然違う

ただバンピーな路面を走るとだいぶクルマの挙動が普通車とは異なってくる。多分これは荷室に荷物を載せて走るのを前提にしているからだと思うけれども、今回のように空荷で走ると前後の重量配分がめちゃくちゃなので、後ろがかなり跳ねることになる。

荷物を積んだ時に沈みこまないことと、前方とのバランスをとるためにこういうセッティングなんだという風には容易に理解できるが、トラックを運転している気分になってくる。さすがその辺は貨物車だ。

少し前にカムロード(ダイナベースのキャンピングカー)を運転したことがあったけど、あれは満遍なく物が乗っかってるので、トラックベースとはいえあまりトラック感は無かった。

 

ブレーキの遊びが大きい割に効きが鋭すぎる

特に1人で運転しているときに顕著だったのが、ブレーキ操作。これも荷物を満載した時をベースに作られているんだろうけど、ブレーキの遊びは他のトヨタ車とあまり変わらない印象なんだけど、空荷時の遊びが終わった後の効きがとにかく調整しづらい。

ちょっと踏み込むと一気にブレーキがかかるので、ガクガクしてしまう。裸足で運転してたのにこれなので、どうしようもないんだと思うけど、都内でストップアンドゴーが多い環境ではまだ良いとしても、これはどうにかならんもんかなあという感じでした。f:id:series189:20200206005659j:image

 

アクセル開度の調整が難しい

ブレーキと同様で、気を付けていないと一気に吹き上がってしまうんで、まあこれも荷重時を想定したことだと思うけど、ハイエース乗ってる人が運転荒いのはこのせいでもある気がする。荷重時にいちいち奥まで踏み込まないと走らないようじゃ運転してて神経使うからね。

 

よって燃費が悪い

燃費が悪くなる理由はいくつかあるけど、その一つにはアクセル開度調整の問題があって、それは前述したとおり。あとは変速のプログラムの問題がある気がしてて、普通車だと加速時には割と低回転域(2000回転強くらい)でシフトアップするけど、ハイエースはとにかく高回転域まで回ってしまう。

ギア比の設定も正直イマイチなんじゃないかと思っていて、今回は6ATを借りたんだけれども、中央道の一宮御坂からの山登りを運転していて、5速だと100kmで巡行するのが精いっぱいだった。追い越し車線に出て120~130kmまで加速するには4速4000回転~5000回転で回さないと加速してくれない、しかも巡行してる最中に少しでも踏み込むと勝手にシフトダウンしてとにかく回したがる。キックダウン動作をしなくても頑張ってくれるという意味では良いとは思うけど、しょっちゅう4速と5速を行ったり来たりしてたので、燃費は当然悪いし、心理的にも落ち着かないんだよね。

ちなみに6速は下りで飛ばすとき以外ほぼ使いませんでした。カタログ値では10.4km/Lだったけど、実際9.5km/Lくらい。f:id:series189:20200206005732j:image

 

エンジンが非力?

高速道路での巡行性に疑問符だったので、貨物積載時の挙動が気になるところ。いっぱいに積んだら間違いなく追い越し車線には出れないので、あのカッ飛んでいくハイエースは回送・一人乗車であることは間違いない。

 

車中泊するにはとにかく良い

そろそろネガキャンばっかりしていて申し訳なくなってるのでポジキャン。

この通り荷室はバカでかいので、マットレス適当に敷いて寝袋で寝れば居住性は本当に完璧。

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ただ真冬の車中泊は底冷えするのである程度の覚悟は必要だし、いろいろな環境が許すのであればエンジン回しっぱなしにしてエアコン入れ続けても良いくらいかなと思う。断熱効果とかほぼ考えられてないから、エアコンつけていても荷室後方までは暖気は届かない。シガーソケットしかないから電源も採れないしね。またネガキャンになっちゃった。

 

スピーカーが思ったよりも良い

長距離ドライブするとなると音響設備は結構重要かなと思っている派なので、「どうせペラッペラのうっすい幕貼ってるだけでしょ」って思ってたスピーカーから低音が響いてきたときはかなりナメてたなと反省した。ロードノイズが激しいので結構音量はでかくしないと聞こえないけど実用的ではあった。

 

取り回しが良い

普通車と比べるとかなり車体がでかいので、狭隘道路とかバックとか面倒くさそうだなと思っていたけど、実際そんなことはなかった。三井のリパークみたいなコインパにも普通に止められるし、カーブ曲がるときに内輪差がちょっとデカめかな、と思ったくらい。ただ最小回転半径は大きめなので、バックで切っても曲がらない感じはあった。普通に運転してるときは全く問題ない。

強いて言うならステアリングの応答がちょっと遅めかなっていうことくらい。前輪が座面の真下なので、普通車の感覚で運転すると当然コーナー進入時の切り始めが若干遅れる。早めのハンドル操作に慣れてしまえばなんということはないが、切り増ししたり最初はちょっと違和感はあった。ただ自分は運転席が前にあるほうがカーブを曲がるときに車線いっぱいまで幅を使えるので何となく安心して運転できる(ような気がする)。

これだけ大きい車を違和感なく操作できるというのはアドバンテージだよね。f:id:series189:20200206005222j:image

 

まとめ

乗ってて楽しい車だったけど挙動はイマイチ。アクセルオンオフとブレーキの挙動がもっと感覚的に近くなってほしいなあと思いました。

ちなみに次はプロサクADバンで車中泊したいと思ってる。

【キャンセル無料】中国南方航空の航空券を払い戻した【コロナウイルス】

予想だにしないパンデミックが世間を賑わした

すでに中国南方航空の航空券を手配済みだったのだが、先日厚労省が不要不急の中国渡航を自粛しなさいとの通達を出したので、キャンセルすることにした。

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https://global.csair.com/JP/JP/change-refund?PROTOCOL_SWITCH=TRUE

一応ここからできるらしいけど自分の航空券はエラーになってしまうので仕方なく別の手段を考えることになった。

ちなむとこんな感じで各社払い戻し規定が臨時の対応になっている。南航の場合はこう。

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https://global.csair.com/JP/JP/GYNH/NEWC?NEWS_CATEGORY=15&SELECTED_NEWS_ID=news20200128

自分が持っていた航空券は払い戻し手数料・取り消し手数料無料。まあ当然といえば当然。

経験的にキャンセルは電話が早いということは分かってはいるが、窓口が平日9時5時というパタンが多く、なかなか電話する機会に恵まれないので、一応メールは先に出して、それから電話することにした。

まずメールする

95539@csair.com

適当に探していたらこのアドレスにたどり着いた。ほかにも

rfd@csair.com

というのもあって、これにも連絡したんだけど、機能してないのか返信は来なかった。rfdはrefund の略だろうね。

こんな記事もあって内心ヤバいかなと思っていたけど出発まで幸い1か月はあるんで、鷹揚に構えていた。

大阪・富山の窓口が高速でつながった

ここに載ってる窓口に電凸してみた。

結論から言うと、大阪と富山以外は使えなかった。

  • 東京・名古屋は呼び出し音が無限に鳴り続ける
  • 福岡・新潟は電話番号が無効(現在使われていない)
  • コールセンターは中国人・日本人両方居る模様だが、かなり流暢。

大阪は1コールでつながった

先日95539@宛てにメールを送ったと伝えると処理に時間がかかってるので1~2週間待ってください、とのことだった。電話口でキャンセルしてしまいたかったので最初にメールを送ったのを伝えたのはナンセンスだったなあ、と思ったので、富山にかけなおし。

富山も1コールで接続

今度はその場でいきなりキャンセルしたい旨を伝える。Eチケット番号と氏名を伝えるとキャンセルは電話では出来かねる旨と、

https://global.csair.com/JP/JP/change-refund?PROTOCOL_SWITCH=TRUE

ここ(refundのページ)から払い戻すようにとの指示を受ける。それでできるんなら当然やってるよ...と思いながらその旨(エラー)を報告すると、95539@csair.comにメールを送るように指示。購入した際に送られてきたメールを転送する形で、氏名、メールアドレスを記載してパスポートの顔写真部分を添付して送れとの指示だった。

つまるところ、95539@csair.com

今大変だから2週間くらいしたら返事が来るかも...すまんがとりあえず待ってくれ、という見解は各窓口ともに一緒。とりあえず待ってみる。

航空券の変更・払い戻しはとにかく面倒なものである。できればやりたくない。

※2020年2月17日追記:1週間おきにメール・コールセンターに電話しているが、春節の時期なので本国(中国本土)に連絡しても処理が追い付いていないと返答される。(出発まで時間があるのでこのような対応になっていると思われる)。

2月17日に大阪支社に電話した際には月末までに返信がなければコールセンターに連絡するようにとの指示があったが、機能するかは不明。

※2020年2月23日追記:23日10時過ぎにキャンセル内容確認メールを受領。内容は以下。【REFUND AGREED】として返信。

Dear passenger,
    Hello! This is No.**** agent of China Southern Airlines.

    Your message has been duly received with thanks. We have received your request for refund, and to facilitate your refund process, please kindly confirm the following passenger ticket information:

    Ticket refund  regulation:Full refund due to flight schedule change

    Passenger Name:****

    Order No.****

    Flight Details:HND-CAN -SYD -CAN -HND

    Ticket Number:****

    Par value: JPY 31300

    Tax Amount: JPY  31220

    Refund Fee:0

    Total Refundable Amount:JPY 62520

    If you confirm that the above information is correct, please reply “Refund Agreed”, and in case of your disagreement on the above, please reply by email and inform us your reasons of disagreement.
    Tips:

    1. Once your refund is confirmed, your ticket will become invalid;

    2. In case your ticket itinerary has been issued, you are requested to send it back to us, as soon as your refund is confirmed, we will first cancel your related seats, and upon receipt of your ticket itinerary, your refund will be processed. Please send your ticket itinerary to the address: Ticket Service Group of Customer Service Department of China Southern Airlines, No.278 Airport Road, Baiyun District, Guangzhou City, Guangdong Province, 510000.

If you still have any other questions, please directly reply the original email, without need of deleting its contentFor any inquiry please call the official customer service hotline 95539(Domestic hotline)、+86-4008695539(Overseas hotline) or log in the official website ,www.csair.com, beaware of fraud. Thank you!
 
China Southern Airlines Customer Service Hotlines:
95539 (domestic)
+86-4008695539(international)
Email:95539@csair.com
Websitewww.csair.com

日期:2020-02-13 20:51

 

※2020年3月13日追記

この後返金手続き開始メールが届く。

f:id:series189:20200313010652p:imagef:id:series189:20200313010655p:image

ただ実際には文面にもあるように返金作業に移るのはもうちょっと遅くて、

f:id:series189:20200313010722p:image

これを受け取ったあと、3月6日にクレジットカードの残高枠にマイナスする形で全額返金となった。f:id:series189:20200313010833p:image

返金終わったぞい、というメールもくれるので割と丁寧。

 

とにかく時間がかかって骨が折れるなとは思ったが、それでもいつぞやのeDreamsとかよりはだいぶマシだし、安心感も桁違いだったな。やはりエアラインから直接購入が正義。

 

おしまい。