【インド】ガンジス川沿いで騙されてみた【バラナシ】
魑魅魍魎が跳梁跋扈する世界から宿に帰還
— 一般男性 (@age20_horihori) 2019年12月23日
みんな脅すもんだからだいぶ身構えてたけど言うほどではないなという印象はある(中国、インドネシア、ベトナムで慣れたというのもある)
ただペテン師の多さは随一だなと思う笑 pic.twitter.com/648kcWZXaD
インド人は日本語がうまい。お世辞でもなんでもなくてガチでうまい。
地球の歩き方インド編にはどんな経緯で、どんな人が、どこでペテン師に遭遇したのか、そしてどういう転帰をたどったのか事細かに書いてあるのでとても読みごたえがある(すみません)
ということで、どうして人は騙されてしまうのか、騙されるとどうなるのか、実際にやってみた。
1、マニカルニカーガートの火葬場でカツアゲ
トラブル発生の超有名ポイント。
勝手にガイドが降りてきて、「無料で案内してやるよ」と言われるがままついていったら、奥で大金を寄付させられる。まあ「無料で案内してやるよ」とは言いつつも「寄付できたらorしたかったらしてね」って条件を付けてくるんですが、これが「寄付しろ」に変わるわけです。
この火種はずっと燃え続けている神聖な火で、この灰でお焼香する。おでこに灰をつけて(?)くれる。
2~3人に囲まれてこのあと寄付しろといわれるわけですが、延々「金ない」だの「さっきと説明が違う」だのなんだの駄々をこねていると、
「神の前で口答えが多い。バチがあたるぞ」と言われます。
まあお互いブーメラン刺さりまくってるんですが、寄付の気持ちということで、沖縄で買ったパインドロップスを寄付しようとしたらそんなものでは気持ちが伝わらないと文句言ってきます。缶バッジを寄付しようとするとすごい剣幕で怒鳴られます。
とにかく金目のものでないと帰してくれないようだったので、ありあわせの500円玉(当然日本円)を渡して、「これは日本ではものすごい高価なコインで、他では手に入らないから、大切にしてね。銀行に持ってったら良いことあるよ」と言ったらホクホクして帰してくれました。800ルピー弱ですかね?これぞ拝金主義!って感じで趣深いです。
ちなみに金を払うと域内フリーパスですが、言い合いをすると微妙な空気間になるのでやっぱりこのガイドには乗らない方がよいでしょうね。
ちなみに同様の手口は非常に有名で、多くの日本人が騙され金をむしり取られています。
2、助詞を勉強したい(大嘘)布売り
この人についてはすでにこの記事でも触れたとおり。
https://t.co/jSjZDrFoKk
— 一般男性 (@age20_horihori) 2019年12月23日
ここの織物屋、日本人を籠絡するペテン師を発射している拠点。
これは本質情報ですが、インドで流暢な日本語を話す人間はほぼ100%悪い人です。手口はそのうち詳しく書こうと思うが、めちゃ親切にする(30分以上ガイドとかしてくれる)→俺の仕事先寄ってかない?→押し売り。 pic.twitter.com/7B1zznA8tv
「助詞の勉強をしたいんだ」と言って無料でガイドさせてくれと言ってくる。いい年こいてそんなわけあるかwと思ったけど、最初は信頼関係を築くために結構真面目に話してくれるので、今回も正しいんだか正しくないんだかわからない話を延々と聞いてみた。大抵こういう奴はどこかのステマ要員だけど、基本的に自分の店がどこにあるとか何屋だとかは言わない。向こうも騙しのプロで勉強しているので、さすがにお粗末な話し方はしてこない。
ガンガー沿いでは毎晩お祭りがあるけど、いかにカンガーがインド人のよりどころになっているかということを教えてくれる。日本でも信仰の中心として富士山が世界遺産に登録されたけど、自然を信仰の対象にするのはどこの国でもよくあることだなと思う。我が国では入試にまで信仰が及んでいる。
商店街にある自分の店の方に誘導するために「神社でお祭りがあるから見に行こう」と案内してくるが、googlemapをどう探してもそれらしき寺社はないんだよね。そんなもんないだろ?と思って商店街をフラフラしてると、「何が買いたいの?」とあれこれ聞いてくる。こちらがいつまでも誘導にのらないので、向こうもそろそろじれったく成ってきて、ついに直球勝負
「良い布売ってるから店紹介してあげるよ?」
おぬし布屋か~
と店も分かったところで案内してくれてありがとう、日本良いところだから来てね、と言ってお別れ。
ちなみにこの後再会して、「お前ら、カモ。日本人はバカ」と言われました。まあ事実。
3、長澤まさみと写真を撮った男
昨日も今日もガンガーは灰空。冬はベネチアと一緒で朝は霧、さらに大気汚染でさらに酷い。日の出はまあ辛うじて雰囲気は分かったけど、日の入りは全く分からず。青いダウン着た日本語が堪能な男がまた騙そうとしてたので、痺れを切らすのを待ってから記念撮影。毎日騙してるらしい。ブログにかくかなw pic.twitter.com/Uf9jmy3zP7
— 一般男性 (@age20_horihori) 2019年12月24日
うってかわってまったく商売っ気が感じられない男に遭遇。「日本人?」と向こうから声をかけてきたけど、あんまり覇気がない感じ。東京から来たとか、何日居るとか、あたり障り無い話ばかりなのでこちらから「ボートとか売り込みするんじゃないの?」と攻めてみたら、「今日は天気も悪いし仕事する気にならんから、ボートなら他の人やってるからそっち行きな」とか言って商売する気ゼロ。
日本語がうまい人ほど日本人を熟知していて、「この辺のインド人は騙してくるから気を付けた方が良いよ」とか抜かす。いや、あんたも大概なんだよなあ...
長澤まさみと写真撮ったと言ってたのは事実らしい。yukitabi55.blog.fc2.com
このあと無事、自分の店に来ないかと誘われました。帰納的に考えて、日本語ができる奴に良い奴はいない。
騙しの手口は王道の「知らん奴についていかない」で回避し続ければ良いけど、回避してばかりじゃ面白くない。親切にして警戒心を解く→店に誘導→押し売り、の流れを把握するだけ。日本語が流暢なやつに良い奴は居ないが、手っ取り早く現地のことを理解するにはやっぱり人に聞くのが早いね
— 一般男性 (@age20_horihori) 2019年12月24日
インドのペテン師って、ドラクエとかに出てくるNPCっぽくないですかね。
おしまい。