サンダル紀行

オタクがサンダルで家を出た結果。有象無象の記事をぼちぼち書いていく(2019/10/14-)

謹賀新年 東国三社巡りまとめ

正月は必ず遠方で初詣に行くと決めている。中学3年だか、高校1年だか、詳しい時期は忘れたが、それくらいから自分の恒例行事にしている。

ソースは定かではないが、初詣という行事自体、明治ころから始まった歴史の浅い行事で、輸送各社の販売戦略に起源をもつという話もある。初詣をコンテンツ化することで各地の寺社への旅客需要を喚起しようというものである。鉄道路線沿線の寺社は大きくPRされ、われわれの良く知るところとなった、という通説がある。それで、平成29年の冬休みには弥彦に行くことになった。

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by 一般男性 (@im_masaki0428)

www.instagram.com

 

今年は社会人元年ということで、休みも少ないので、泊りは腰が重く、日帰りで行ける範囲内の寺社を探すことになった。一都六県で寒くない*1方面へ、ということで行先を鹿島に設定した。初詣は鉄道各社の戦略だと書いておきながら、今回は車で回る。なお鹿島はクソほど寒かった*2

f:id:series189:20220212123041j:image

朝8時半に、帰省にて上京中のオタク2名を拾い調布から中央道へ乗る。首都高は渋滞していなかった。10時には鹿島潮来を降りた。しかしさすがに鹿島神宮の前は各地からの客で混雑していた。神宮の公式な駐車場はすでに満車で、要領を得ないクルマは市内を周回させられていた。駐車場探しはクルマの面倒なところである。

f:id:series189:20220212120103j:image

三が日は1回1000円で土地持ちが駐車場を生業にしている様子がみられる。800円だったり500円だったりまちまちであるが、比較的遠いところでも、「この先は全部満車だから」と言って1000円に設定し、要領を得ないクルマを積極的に誘導し阿漕に商売している。たしかに相場は1000円であるが、近くて空いていてしかも安いという駐車場はいくつか見受けられた。むしろ比較的多い印象である。

f:id:series189:20220212120128j:image

下三宮は伊勢参りができない江戸の民衆が代替として鹿島・香取・息栖の3社を巡ったという歴史にはじまるそうだ。葦原中国は天照の長男・次男が統治していたが、自分の子供に統治をすげかえさせようとした際に次男が拒否した。大国主命が3神を派遣し、武力による占拠を完了したが、その3神を祀ったのが東国三社の鹿島・香取・息栖である。次男は諏訪大社に追われる身となるが、その諏訪は昨年秋に参拝した。

f:id:series189:20220212120147j:image

あけましておめでとうございます。

f:id:series189:20220212120224j:image

参拝前に禊をする池。雨が降っても一生水位が変わらない。洗面器の原理とか言ってはいけない。横で鮎の塩焼きが売られていたので食った。

f:id:series189:20220212120335j:image

歩いて鹿島神宮駅へ。高架駅で駅前は再整備されている。三が日でお店はやっていない。店自体も少ない。香取神宮へ向けて出発する。

f:id:series189:20220212120355j:image

潮来あやめ祭りが有名であるが季節外れで何も観測できなかった。

f:id:series189:20220212120420j:image

潮来駅の裏にあるホテル。あやめ園の高架から英語とカタカナ交じりの絶妙なバブル感のある屋根看板が見えたので歩いて行ってみた。廃ホテルかと思ったら実働していた。失礼極まりない。

 

チェーン以外の店が軒並み営業しておらず昼食難民になった。結局ファミリー・レストランにオタク3名入店し、からよしのガストなから揚げを食った。Gustoはスペイン語でおいしいの意。限界だ。

f:id:series189:20220212120527j:image

佐原は伊能忠敬の故郷である。小江戸の異名よろしく平屋の木造建築が整備されている。旧宅周辺を散策した。

f:id:series189:20220212120551j:image

香取神宮は15時を回って漸く到着した。日が落ちてきているにもかかわらず大変な人出である。参拝自体は整列が行われているのである程度スムーズではある。

f:id:series189:20220212121011j:image

香取神宮は周囲を道路が取り囲んでおり、公式な駐車場は無料であるが内回りからしか入場できない。しかも長蛇の列になっている。外回りで走行すると例によって土地持ちの個人の邸宅の庭等で1回500~800円の時間貸しが三が日限定で営業されている。地主が廃タイヤや薪などを炊きながら寒空の中で誘導している。大変商魂逞しい。見習わなければならない。

f:id:series189:20220212120625j:image

香取で御籤をひいた。刑務作業の一環でつくられているとおもわれる。御籤は1年に1回だけと決めている。ガチャの意味がなくなってしまう。絶対にドブしたくないならば伊勢神宮に行けば良い。伊勢神宮には御籤が置いてないが、それは伊勢神宮を参拝した者は全員大吉だからである。

f:id:series189:20220212120914j:image

長居しすぎて日が暮れたが、息栖へ向かう。丁度社務所が閉まるころに到着し、オタク2名も無事御朱印を押してもらうことが出来た。もとは写経を納めた証明であることを忘れてはいけない。安易なスタンプラリーと化しているが、課金で写経をスキップしているだけである。いかにもオタクが考えそうなことである。

f:id:series189:20220212121216j:image

464号を外れて京成臼井の団地に向かった。団地の中で塩泉が湧いている。酒々井の湯楽と迷ったが、距離的に近かったので澄流にて投湯した。

f:id:series189:20220212121213j:image

昼に続いて夕食も難民化した。店という店が閉まっている。街道沿いのくるまやラーメンを見つけたので吸い込まれるように入店した。

f:id:series189:20220212121210j:image

ラーメン右翼からは味噌ラーメン以外邪道だと言われているが、普通に正油を頼んでしまった。同行しているオタク2名は当然味噌である。くるまやラーメンは各店舗で自由度が高いが、味噌だけは全店舗で設定しなければならないメニューになっている。

 

側道で千葉北まで行軍し、東関道・C1経由で国立府中へ帰還した。混まずに帰れば1時間はとても近い。

 

*1:スタッドレス履いてない

*2:最高気温で5℃