【弾丸都市巡礼シリーズ】ロンドンの名所1日でいくつ回れるか (2/3) ジョン・スノーのパブ
居酒屋のランチはたいていおいしい。
しかも安いので、日本では結構利用することがある。
イギリスでも例外ではない気がしていて、今回はジョン・スノー先生ゆかりのパブでランチ食った話。
大英博物館から歩いてすぐ、というわけにはいかないが、それでもほど近いところにある。地下鉄ならオクスフォードサーカスか、ピカデリーサーカスから歩く。
イギリスはとにかく飯がマズい。「マズい」というのは味がダメというか、飽きるっていう意味。朝からピザ食ってハンバーガー食って、っていうシアトルに行った時よりはマシだけど、それでもイギリスに住むには自分で食環境を改善しないと到底無理な話だと思っている。
イギリス料理って確か芋だったな…と思い駅周辺でfish and chipsの看板のあるところ入って頼んだらめちゃジャンキーなものがきてしまった(それはそう)
— 一般男性 (@age20_horihori) 2019年8月13日
3.6£なり。卓上調味料が塩胡椒ケチャップなのも草 pic.twitter.com/tQFpZeJfR7
とはいえこの時はロンドンにたったの1日しか滞在しない予定だったので、フィッシュアンドチップス、芋、ハンバーガー、ホットドッグ、とかそういう食事でも特に困ることはなかった。このPub でも芋は食べた。
で、このJohn Snow Pub に行きたかった理由は、ここがJohn Snow が問題に取り上げた、くだんの井戸があった場所だから。
John Snow は医者、疫学者
この人は界隈ではむちゃくちゃ有名な人で、大学ですこしばかり疫学をかじっていたので耳にしたことがあった。
この先生は「原因が分からなくても、対処はできるな」という疫学の概念を生み出したひと。
昔ロンドンでコレラの流行が問題になっていたころ、コレラにかかった人とかからなかった人を地図に書きこんで調べたところ、どうも井戸の水が原因ではないかという仮説をこの人が導き出した。確かにそれはあっていて、ただし、原因はわからないままではあったが、問題の井戸から取水するのをやめたことでコレラの蔓延を防ぎ、ロンドンの町を救った、とそんなところだったはずだ。
問題の井戸がある。
先生が生きていたころとは勿論違う形ではあるが、井戸が残っているということで、行ってみることにした。さしずめ、聖地巡礼といったところ。この辺りの舗装直しとか建て替えとかで度々移設されてるみたいだけど、キャプションもついて、疫学発祥の息がたしかに感じられた。こういう大都市で路地裏にひっそりと、しかし大切に残されている遺構って良いよね。
ランチはおいしい。価格も良心的。パイが食える。
この界隈に限らずイギリスはだいぶ物価が高くて、毎食かなり取られるので貧乏旅行者にはあまり気が休まらない。普段学食の500円未満の食事を食べてる人からすればここのPub のお昼も高いけど、それでもコスパはそこそこ。まず薄味でおいしいというのがお勧めしたい理由の一つ、それと量があってお腹いっぱいになるしというのが一つ、イギリスで良く出てくるパイ料理が食べられるというのが一つ。パイの中に鳥が入ってるのは滅多に食べないし、美味しかったのでとても思い出になった。
1Fは完全にパブのようだけど、2Fは食卓が並べられていて、この日は上の階に案内された。
壁に色々かけてあって、スタッフによると撮っても良いそう。資料館みたいになっている。
夜はどうかわからんが少なくとも昼は10£で腹一杯なるしtap waterはfree of chargeなのでかなり良心的
— 一般男性 (@age20_horihori) 2019年8月14日
おすすめぽいチキンパイ(この組み合わせは予想外)を食ったが、イギリス料理ってないんだな…と思ったwうまかったけど
John Snow
39 Broadwick St, Soho, London W1F 9QJhttps://t.co/JKT2PbKh0E
たぶんガイドブックには載ってないし、日本人の書いた記事もそう多くない。
とてもいいところでした。ロンドンに行ったら再訪したい。
おしまい。