サンダル紀行

オタクがサンダルで家を出た結果。有象無象の記事をぼちぼち書いていく(2019/10/14-)

【空港野宿】中国東方航空の格安航空券で上海浦東オール【ローマ往復5.8万】【MU787便搭乗記】

お前また空港野宿の話かよ...って思われそうだけど、空港野宿大好きマンなのですみません。

もくじ

 

東京/NRT~ローマ/FCOが58000円だった

この話をするともれなく「片道?」と言われるのだが、これは往復運賃である。なので片道運賃に換算すれば29000円ということになる。

ヨーロッパ往復というと高嶺の花の印象があるが、個人的には、「まあ少しバイト詰めればなんとかなるかな」、というレベルの認識。まあ「安かろう悪かろうなんだろう」という指摘は甘んじて受け入れるけど、出来ないことか?と言われたらそんなことはない。「またやりたいか?」と聞かれたら「一回で十分です。」と返すと思う。笑

 

上海/浦東でオール

搭乗便は以下。

  1. 12/22 東京/成田 1350 → 上海/浦東 1610 MU524
  2. 12/23 上海/浦東 1230 → ローマ/フィウミチーノ 1815 MU787

おわかりいただけただろうか。往路上海20時間トランジット、これが真意である。空港外に出ても良かったのだけれども、成田発が遅延でだいぶ遅くなってしまったので、実質18時間くらいのトランジットになった記憶がある。いや、しかしそれでも長かった。

なお、復路は至って普通、というかむしろ深夜発で都合が良くて、

  1. MU788 ローマ/フィウミチーノ 2015 → 上海/浦東 1435
  2. MU271 上海/浦東 1655 →  東京/成田 2055

実は復路は2席だけ羽田行きが同運賃であったのだけれども、今回は3人旅だったのでパス。

 

中華系キャリアは軒並み格安

航空会社にこだわらないなら、適当にSkyscannerで最安値検索すると良い。

日本発着なら大体この辺が出てくるはず。ほかにも北京拠点の中国国際航空とか、絶対おすすめしたいカタール航空とか、あるけど、なかでもコスパ強いのが列挙したうちの後者2社。

南方航空ならアムステルダムボローニャ・ローマ行きは5万円台から出ていることがあるし、東方航空はロンドン・パリ・ローマ*1線が安くて、特にブダペスト行きの5万円台前半を目にしたことがある。予定が合わなくて買わなかったけど、これは即買い案件だな。

こういう安い航空券は大抵乗り継ぎ時間がバカ長かったり*2、真夜中のトランジットだったり、何かしらの不都合があるので安くしてでも集客しようという戦略*3のもとで販売されている。数席しか売らないので、航空券の購入が早すぎても遅すぎてもダメだし、よくチェックしていないと見逃してしまう。

 

売り始めは7万円台のことが多い

大体半年前位になると各社格安航空券を売り出してくるけど、まだそれくらいの時期だと5万円だの6万円だのという航空券はそう多くない。7万円台で高止まりしてるはずである。3~4か月前になってくるとだんだん下がり始めてくる。6万円前半に突入したら買ってしまってもいいんだけれども、場合によっては5万円台に突入するので、そのあたりが勝負所。1日で数千円値下がりしたりするし、この辺りは自分の感覚との兼ね合いで妥協するかどうかというところ。

しかもこれの面白いところは、長時間トランジットが条件で売り出されてた組み合わせが突然2~3時間の乗り継ぎの組み合わせに変わっていたりすること。あれ?こっちの方が乗り継ぎ良いのに安くね?ということが普通に起こり得る。

年末の往復航空券であれば8月上旬くらいが勝負だったりするけど、実は10月~11月になってもまだ5万円台の航空券が発売されていたりもする。面白い。

 

中国東方航空は本当に評判が悪いのか?

中国東方航空に限らず中華系キャリアってなんとなく日本人的には(世界の人が見てもそうかもしれない)イメージが悪いのではないかと思う。サービスが雑とか、ゴミを床に捨てるとか、機内食を投げるとか、メシマズ、荷物破損、遅延、挙げればきりがないし、実際Trip Advisorの口コミは、まあ、けちょんけちょんに書かれている。

結論から言うと全然そんなことはなくて、近年は徐々にサービスレベルは改善されてるようで、確かに酷評の口コミは2000年代初頭のものであったり、5~6年前のものが多い。特に大きなトラブルもなかったし、おしなべて普通。

 

実際にローマに行ってみた;2018冬機内食

折角なのでレビューをば。

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激混みの東方航空カウンターからスタート。この時点ですでに到着機遅れのため出発時間が30分遅れになっていた。まあ中華系あるある*4なので想定済み。トランジットも翌日発なのでまったりチェックイン。

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このあとマックで腹ごしらえ。

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東京=上海線は一日複数便が飛ぶ日中間の主要路線だけど、距離が短いこともあって単通路機*5での運用もある。今回は双通路機のA330*6。単通路機は閉塞感があるし、デカい方が良いよね。

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普通に国際線なので、機内食が出る。LCCじゃないから、荷物も預けられて飯も食える。これで6万円なら文句もあるまい。「東方航空はメシマズ」と脅されていたけど、肉はウマいし、この角ばった炊き込みご飯も普通にウマい。なぜか季節外れのスイカが出てくるけど、どうもこのスイカは東方航空名物らしくて、この後の往復3フライトすべてで供食されました。さすがに飽きるけど、普通にウマかった*7

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Chickenを頼むとこれになるらしくて、普通にウマいらしい。アルコールは青島ビールを積載している模様。なんだよ、普通に良いじゃん。

3時間ちょっとで浦東着。本当にあっという間だ。事前に登録しておくと機内wifiが無料で使用できる。速度はかなり*8遅いので、せいぜいメールの確認かTwitter、LINEが関の山だが、空の上からTweetできるのは結構快感。衛星通信は中国国内ではない*9のでgoogleもLINEもVPNなしで使える。てかVPN通してたらおそらくネット出来ない。

ロングトランジットなので、いったん入国。バゲッジスルーはせずに荷物も引き取った*10

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18時を回ったところだけど、ぶらぶらしていると腹が減ってきて「蒸」で腹ごしらえ。空港なので物価が高くて泣いた。脂ぎってるチャーシューを食って、ああ、中国に来たな、とちょっと血が騒ぐ。

現金で人民元を持っていないので、支払いはクレジットカードで行う。全日空でクレジットカードを発行するともれなく銀聯カード*11が付帯してくる。作るのはオプションで自由なのだが、中国国内ではVISAやMASTERが使えないケースが多い一方、日本で言うところのJCBみたいに銀聯がかなり普及しているので、持っていて損はないと思う。来年以降学生が終わるのでANAカードは解約しちゃうと思うけど、そうすると銀聯使えなくなるのが痛いなあ...。

 

ひとしきりまた空港内を散策して、出発階にある24時間営業のスタバへ。意外と24時間使えるエリアのベンチやお店が少なくて困った。案の定スタバも混雑している。ボックス席は空いておらず、2人掛け対面テーブルを窮屈に3人でshareする。

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 3人でデカい荷物を抱えて入店。年末らしく、一年を振り返りながら談話する。忘年会の趣がある。

 

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深夜2時の上海浦東国際空港。空港野宿勢も結構いるし、電気も高校と灯っている*12ので、絵柄的にはにぎやかだけど、すっかり静まり返っている。

 

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日付が変わるころ、徐々に人が減りはじめたので頃合いを見計らってボックス席を確保。「どうせローマ行きの機内で寝るからな」と言って何となく仮眠しつつ、朝を迎える。一人だとわからないけれども三人いると話も弾むしそこまで長くはなかった。

2週間の旅程だが、ほとんど旅程を立ててこなかったので、ここでざっと組み立てた後4時に就寝。おやすみ。

 

この間、同期が書いてくれた。

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浦東空港は中国らしからず、電話番号を入力しなくともwifiが使える。

 

起きたら日が昇っていた。案外時間がたつのは早い。

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ターミナル接続部からの眺望。中国らしく広大な道路が広がっている。

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出発ロビーへ。成田では上海までの航空券しかもらえなかったので、上海の東方航空カウンターでローマ行きを発券し荷物を預ける。ここでの混雑もなく、非常にスムーズ。

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787便はこの日は遅延なし。コードシェアアリタリア航空と実施しているが、機材は東方航空持ち。

 

出国後制限エリア内で腹が減り、時間もあったので昼食。

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出国後エリアは総じて物価が高いし、さらにはこの後機内食が出るというのに、やっぱり食べてしまう。うまし。

 

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定刻通りゲートオープン。沖止めなのでバスで移動。発着機が多すぎるからなのか、主要国際線のはずだが*13、ボーディングブリッジからの搭乗ではなかった。まあ運賃安いし仕方がない。

 

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国際線機材の333にタラップで搭乗。

 

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機内はちょっと古めの肉厚シートが並ぶ。座席モニタはだいぶ反応が悪いしコンテンツが面白くない。iPadになにかダウンロードしておくか、香港麻雀か、ゴルフで対戦するくらいしかすることがない。

離陸後、着陸前の2回機内食が供食される。スイカは必ず出る。

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チキン。東京発に比べると味が落ちる。

 

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到着前はターメリックライスみたいな内容。東京=上海線よりは微妙だけどメシマズではないし、普通に食える。味もちゃんといてる。強いて言えば小鉢の内容と味が正直渋いね。

これでマズいって言ってる人は全日空日本航空機内食しか食えんだろうし、アメリカ行きの外資系各社はもっと無理じゃね?と思う。ともかく、メシに関しては心配はない。

 

まあローマ降りてから適当な店で食ったPizzaの方が格段にウマかったのは言うまでもない。

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あとがき

オールはつらい。

*1:モスクワ・マドリード線もあった気がする

*2:それでも中東経由はトランジット前提でダイヤが組まれているので、酷い組み合わせは中華系特有だったりする

*3:イールドマネジメント

*4:日本発着便はそうでもなかったりする

*5:復路は座席モニター無しのA321だった

*6:エアバス

*7:ウマにはならなかったが

*8:128kbps出ない

*9:中国国内ではいわゆる「Great Wall」のため資本主義社会の各アプリ(TwitterとかLINEとか)は使えない

*10:ロングトランジットや日付をまたぐ乗り継ぎだと荷物を紛失する恐れが高くなる。

*11:UNION PAY

*12:深夜は一部減光

*13:実はローマ線は弱小なのかもしれない よくわからない