サンダル紀行

オタクがサンダルで家を出た結果。有象無象の記事をぼちぼち書いていく(2019/10/14-)

ぷらっとこだま(グリーン)は金輪際使わない

名古屋に用事があったので、元来吝嗇なので、ぷらっとこだまを利用した。

グリーン車そのものに興味が無かったことで、とくに新幹線のグリーン車はこれまで使ったことが一切なかったが、新横浜から名古屋までグリーン車が9280円でのぞみ自由よりやや安いこともあって、グリーン車の旅行商品を選択した。なお自由席は8290円である。

 

"ぷらっとこだま"の旅行商品内容についての詳説は各記事に譲る。最近は多くのまとめサイト的な安直記事が出回っているので、むしろ公式サイトを見るよりも分かり易くて良かったりする。いつの時代も公式は分かりにくいデザインを生み出すことに長けている。

travel.jr-central.co.jp

 

もくじ

 

結論

ぷらっとこだまという旅行商品自体はたしかに魅力的であるが、ぷらっとこだまグリーン車)は、個人的に価値基準に合致しないので、今後利用することはない。

これはぷらっとこだまという旅行商品自体に悪いイメージがあったり、何かしらの気分を害されたからというわけではない。この旅行商品の要点は910円にどれだけの価値を見出すかという点に集約される点で、特にグリーン車のパッケージには価値を見出すことができなかった、という話である。

 

なぜグリーンを選ぶ価値が無いのか?

ぷらっとこだまの自由席との差額の910円で空間を買うか、あるいは時間を買うか(のぞみ自由で移動するか)を天秤にかけて、空間(前者)に1時間以上の時間という価値にまさるアドバンテージがなかったからである。

厳密にはぷらっとこだまにワンドリンク引換券がついているので、店頭価格140円前後の飲料と、のぞみ自由との差額の数百円を考えなければならないが、それでもわざわざ金を追加してまでグリーン車に乗りたいかと言われると、のぞみが速すぎて相対的にこだまが遅すぎるので、その金でのぞみの自由の方がより選ばれる選択肢になる、と考えた。

 

グリーンの椅子に910円の価値はあるか?

なによりグリーン車とはいえ2時間半も椅子に座るのは厳しいものがある*1

椅子に座れば、誰でも鈴井になれる。自由席で早く名古屋に着くべきである。

 

ではぷらっとこだま自由は選び得るか?

結論からいくと、選び得る。

ぷらっとこだまという旅行商品の価値は東名阪間を格安で移動できるという点である。その代わり各駅停車のみ利用可能であり、時間を金で買う商品の典型例である。

格安で移動する必要があるなら、ぷらっとこだま自由以上に優位性のある商品は回数券くらいしかない*2ので、実質的にはグリーン車の利用は選択肢としては本来競合し得ないはずだった。

しかし910円の追加をもってグリーン車利用のプランを登場させたのがJR東海の強かさで、絶妙な価格設定で客に第三極の選択肢を与えることとなった。元来こだまのグリーン車は空いていることそのものが一つの付加価値だったわけなので、旅行商品として一部を販売しようとも他の利用者の利便性を損なわずに格安でご利用頂けるものとなった。

グリーンの選択肢がないことは上述の通りであるが、最安値で移動する目的で自由席を利用するか、安くない課金をしてのぞみの自由を選択するか、こだまの自由については一考の余地がある。

ざっくり1500円の差をたかだか1500円ととるか否かの差は、個々人の豊かさの指標に寄るだろう。

 

チケットレス化して利便性が上がったのか?

直近でチケットレスになったことで、利便性は良くなったのかもしれない。家を出て駅まで歩いている間に発券でき、券売機に寄らなくて良いのは、計画性のない人間にとっては非常に大きい。駅に着くのはたいていギリギリだからである。

www.jrtours.co.jp

 

walletに登録して航空券のコレクションと同様に記録に残しておけるのもオタクの心理を衝いている。改札機のQRコード読み取り機にかざすだけで簡単に改札を通過できる。

 

総評

あえてグリーンを選ぶほど価値ある商品と感じない。こだまの自由にするか、のぞみの自由にするかを真剣に悩むべきであり、こだま自由とグリーンを悩んではいけない。

 

*1:シートヒーターにはやや感動した

*2:しかし回数券も2025年3月31日最終利用をもって終了となる