サンダル紀行

オタクがサンダルで家を出た結果。有象無象の記事をぼちぼち書いていく(2019/10/14-)

【日本一近いヨーロッパ】週末弾丸ウラジオストク紀行【ロシア】(3) Day1午後

腹ごしらえして、午後はウラジオストク要塞鷲の巣展望台へ。軍港だった過去があるし、要塞は必須だろ、とか勝手に思って行ったら小高い丘になってて現役時代の砲台とか壕が残っていた。ここも結構楽しかった。

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展望台は少し離れているので、中心部からバスに乗ることにした。最近はgooglemapを使えるので、こういう時どの系統がどう走ってるかわかってめちゃくちゃ便利だよね。タクシーは金かかるしゆとりの象徴みたいでいやなので、ローカルバスにはどうにかして乗りたいんだよね。もはやこなさなければいけないタスクみたいになっている。
Clover Houseというモールの前がバスターミナルになってるんで、ここから68番だったかに乗って展望台の下まで一気に移動する。ウラジオは坂の街なので、バスを使わないとちょっと大変だよね。

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運賃は均一21ルーブル。中乗り前降りの後払い方式で、いたってシンプル。釣り銭も出る。現地人も両替してもらったりしてたけど、割と忙しい傾向にあるので、小銭は準備しておくに越したことはなさそう。
丘のふもとでバスを降りて少し上ると、ウラジオストクのランドマーク・金角湾大橋(ゾロトイ橋)が眼下に広がる。あーこれは見たことあるわ、見覚えあるわ、なるほど美しいねと一人で納得しながら秋風を感じていた。

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そういえば日本は7月というと梅雨明けの蒸し暑さで過ごしにくい感じだけど、ウラジオはカラッとしてて秋を感じたんだよね。我が国も夏これくらい気候が良いと過ごしやすいんだけどなあ、と思いつつウラジオを後にすることになるんだけど、帰国後の成田が本当に蒸し暑すぎて転がった。

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ケーブルカー(片道30円くらい?)で山を下りて、地元の雑貨店やなんや入ってぶらぶらした後は例の金角湾大橋をバスで渡って対岸にある沿海州立劇場へ。夏のヨーロッパは音楽はお休みなので、本当に公演がはたとなくなる。ここマリインスキー劇場も例にもれずこの時期の公演はほぼなし。まあそれは分かっていたことだけど、やっぱり外観だけでも見ておきたいなと思って足を運んだ。

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日本から一番近くてボリショイバレエを手軽に見られるところといったらここなんじゃないかと思う。バレエ以外にもいろいろプログラムはあって、しかも安く見られるので、再履修決定と相成った。

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で、ホールの外をのんびり歩いていたら何故か人の放し飼いの犬に追い掛け回され大変な目に遭った。海外は狂犬病とか怖いのでなるべく犬には近づきたくないので、悪夢以外の何物でもない。悪夢というか悪である。携行していた折り畳み傘で撃退した。

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霧に包まれる金角湾大橋。この日は晴れたり曇ったりが激しい1日だったが、激しく降られたりということはなかった。雨予報だっただけに幸運だったなと思う。再びバスで市内に戻り、夕食。今度はSVOYというお店。また噴水通り沿い。また、というかつまり中心部がここだということ。

値段はロシアにしてはちょい高め。味は上々。まあ夜だし良いか、って感じで入ったが、調べれば安くてうまいところはあったかもしれない。べフストロガノフとウハーを食って優勝。

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海産物食うか、ということでエビも追加。これもうまかった。

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ビーフストロガノフと言うと日本ではハヤシライスっぽい感じのを想像するけど、これはロシアだと通じなくて、正しくは「べフストロガノフ」。どうも「ベフ」はビーフの意味じゃなくて、「~流・~風」(つまりここではストロガノフ風)の意の接頭語で、内容物でビーフが入ることが多いからビーフになったんだとか、まあその辺は諸説あるらしい。全然想像と違うものが出てきたもんで、いや、確かにビーフではあったんだが、クリームシチューっぽい感じの料理で、こういう意外性が旅行の醍醐味だよな~とか言いながら一人でニタニタしてた覚えがある(無知なだけ)。
ウハーは魚介スープ。ホタテがおいしかった(小並感)

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もう20時を回っているというのに外がだいぶ明るい。日の入りが21時過ぎなので、まだまだ地元の人々も余暇を楽しんでいる感があった。海岸近くのカルセリ遊園地横でステージが稼働しており、観光客と地元民が良い感じに混じってバイブス上がってるパリピ集団がいたのだが、陰キャオタクワイはベンチに腰掛けて海の向こうに見えそうで見えない日本本土の姿を追いかけていた。本当に過ごしやすくて、ずっとここで海風に当たっていたいと思ったくらいだったなあ。

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噴水通りは21時の日の入り以降街灯が灯って雰囲気が出るので、それを待ってから宿に収容。夜のウラジオはいかにもヨーロッパらしい町並みが広がっておりやっぱりこれも感動した。この距離でこの文化の違い...?やっぱり異色だよね。ウラジオ。

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次稿、最終日。

おしまい。